8月12日から15日まで滞在した二度目のポートヴィラでの調査は、思うように進展しなかった。それに比べてヌメアでどれほど恵まれた調査をしているか、あらためて助けてくれる方々に頭が下がる思いである。
さて、エファテ島にある首都ポートヴィラであらたに会えた日系二世はふたりだけ、ただし兄妹。お兄さんの方はかなり詳細を覚えておられて収穫は大きかった。あとは体調不良でアポイントがキャンセルになったり、海外におられて連絡のつかなかった方など、なかなかうまくいかない。ただ今回はレンタカーを借りたので、地の利を飲み込むことができた。撮影も、前回の経験をもとに必要なところはおさえた。(写真は、日本人がオ−ストラリアに収容される前に仮収容された精神病院跡。戦後、公文書館として一時使用された)
8月15日からヌメアに移動して、ふたりのヴァヌアツの日系二世にお目にかかった。多くの二世がヌメアに移住しているので、当面はヌメアでかたっぱしからアポをとるか、ナカマル(オセアニア独特のカフェ、カヴァを出す)に通うのがいいかもしれない。
ヌーヴィルの公文書館では日本人の雇い主になったと思われるSociete française de Nouvelle Hebridesについての資料を探すが、どうも欲しいものがみつからない。案外資料は日本にあるのかもしれない。夏休み中に国会図書館に通うことにしたい。とにかく調査は始まったばかりなのだから、ゆっくりいきたいものだ。