あっというまに、来週はレクチャー&コンサートです。
京都を拠点に活躍するrimacona(柳本奈都子と原摩利彦)が演奏します。

曲目が決まりました。当日、会場でプログラムを配布しますが、先に少しご紹介したいと思います。

1.Paradis perdu(展覧会のメインテーマで、島に残された二世が父親への追慕を仏語で語った内容がベースになっています)
2.福連木の子守唄(rimaconaが、ニューカレドニアの移民最多出身県である熊本でみつけてきた音源を使い、編曲した曲。ちょうど移民が旅立った頃に、奉公にでた少女が子守りをしながら歌っていたもの)
3.Tatura song(すでに先日のブログで紹介済)
4.さよなら△、またきて□(2と同じ。親元を離れて働く子供たちの思いがこもった歌)
5.マブイの往還(沖縄からの移民、比嘉伝三に対する妻ローラの思いを、聞き取りから歌詞に書きおこしたもの。比嘉は、抑留中にオーストラリアで他界。その魂は家族のもとに別れを告げにやってきます。比嘉のライフストーリーは拙著「マブイの往来」に詳しいです)
当日、ニューカレドニアで生まれ、オーストラリアで抑留を体験した方も集まってくださる予定です。このコンサートは、展覧会の内容と完全にリンクしています。歌は、私自身の二世との出会いのなかから生まれたノンフィクションです。彼らと向き合ったときの私のもっとも感傷的な部分が表出していると思います。rimaconaも、彼らの目線で捉えたニューカレドニア移民史を表現しています。
なお、rimaconaのヴォーカル、柳本さんは、かつての私の教え子です。在学中から音楽活動をしていた彼女にお願いして、私が書いた詞にrimaconaに曲をつけてもらいました。若い世代に繋いでいくことも、このプロジェクトの大切な活動です。
今では私もrimaconaの大ファンです。どうかお見逃しなく!

rimaconaのふたり 左が原くん、右が柳本さん